割れてこそ皿
また皿が割れた。
また皿を割った・・という述べ方の方が正しいともいえる。いやいや、今回は「皿」などという生やさしいものではなかった。ごっついガラス製ボールだった。冷蔵庫から、片手で缶ビールをいっぺんに二個だそうとしたら、なんの拍子か、手前に置いてあったガラス製ボールが落下し、見事に砕け散った。入れてあった煮豆っぽいもの(宇治金時に乗せてある甘い小豆の類@勿論、ワタシが作ったものではない・・)も、当然ぶちまけることになった。
ガラスの破片と、どろっと甘い匂いのする汁との始末に格闘していたら、こんなつまらん詩句(?)が浮かんだ。
割れてこそ皿
あまりにも見え見えのパクリ句なので、自分自身笑う気にもならない。勿論、句帳に書き留める気にもならない。
「俳句甲子園」黎明期に、自由律俳句しか詠まない面白い男の子がいた。名前は、タカハシジュン君。彼の代表作にこんな句があった。
濡れてこそ噴水
これだけ年月が経っているのに、なぜか彼の作品の一つ二つを記憶しているのは、自由律俳句の持つ「律」の強みなのかもしれない。発想の強みなのかもしれない。彼のユニークキャラの記憶かもしれない。次の句も、彼の作品。
熱帯雨林な午後
自由律俳句といえば、きむらけんじ句集「鳩を蹴る」も面白い。何が面白いって…作者が面白い。
道端で眠る男の靴がない
通帳にらんで女動かぬ道の端
こんな男女をじっと眺めている作者を想像するだけで、面白い。きむらけんじ句集のことを語るには、今日は時間が足りない。
iモード「俳句の缶づめ」の更新にかからねば・・あ、今、真上の夜空の奧でカミナリが鳴った・・!
また皿を割った・・という述べ方の方が正しいともいえる。いやいや、今回は「皿」などという生やさしいものではなかった。ごっついガラス製ボールだった。冷蔵庫から、片手で缶ビールをいっぺんに二個だそうとしたら、なんの拍子か、手前に置いてあったガラス製ボールが落下し、見事に砕け散った。入れてあった煮豆っぽいもの(宇治金時に乗せてある甘い小豆の類@勿論、ワタシが作ったものではない・・)も、当然ぶちまけることになった。
ガラスの破片と、どろっと甘い匂いのする汁との始末に格闘していたら、こんなつまらん詩句(?)が浮かんだ。
割れてこそ皿
あまりにも見え見えのパクリ句なので、自分自身笑う気にもならない。勿論、句帳に書き留める気にもならない。
「俳句甲子園」黎明期に、自由律俳句しか詠まない面白い男の子がいた。名前は、タカハシジュン君。彼の代表作にこんな句があった。
濡れてこそ噴水
これだけ年月が経っているのに、なぜか彼の作品の一つ二つを記憶しているのは、自由律俳句の持つ「律」の強みなのかもしれない。発想の強みなのかもしれない。彼のユニークキャラの記憶かもしれない。次の句も、彼の作品。
熱帯雨林な午後
自由律俳句といえば、きむらけんじ句集「鳩を蹴る」も面白い。何が面白いって…作者が面白い。
道端で眠る男の靴がない
通帳にらんで女動かぬ道の端
こんな男女をじっと眺めている作者を想像するだけで、面白い。きむらけんじ句集のことを語るには、今日は時間が足りない。
iモード「俳句の缶づめ」の更新にかからねば・・あ、今、真上の夜空の奧でカミナリが鳴った・・!
- 2008.08.06 Wednesday
- 俳句
- 20:52
- comments(6)
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- by 夏井いつき