放歌高吟 5月3日号

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            春眠き

    ざんざんと朝を揺すれる椿山
    春暁の風は不安だから鳴くよ
    木の香立つ巣箱の穴のかたちの香
    春動く真白き鯉を王者とし
    蛤の水管口(すいかんこう)にゆらぐ水
    神官の家の蛤汁しょっぱい
    春愁の瘤はハマグリ大となる
    皇国や蛤は海吐き出しつ
    春の黴匂う納骨堂の扉(ドア)
    いかなごや悼むにこぼす昼の酒
    引けば鳴る春の祭の輿の鈴
    刺青の男と春祭の山羊と
    そよぐ春服ひかる春服すれ違う
    マシュマロという春を噛むここちかな
    春眠き目玉は砂糖漬にせん
     

    コメント
    バッハ楽去んぬる花の響きつつ
    • 須山篤志
    • 2014/06/15 3:22 PM
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