私とケンコーさんはまだ旅の途上ですが、
松山から予想もしなかった知らせが届きました。
なんとまあ!
伊月庵建設へのご芳志の申し出を何件も頂いているというのです。
想像もしておりませんでしたので、ただただ驚くばかりです。お気持ちに心から心から感謝しております。おかげさまで、伊月庵(いげつあん)は5月末の完成に向けて着々と建設がすすんでおります。夢が現実になるという喜びを日々味わっております。完成がますます楽しみな春であります。
とはいえ、伊月庵は夏井&カンパニーという名の家族会社の志として建てるものです。
ご寄付をいただくことは考えておりません。
そもそもの話をさせて下さい。
若い仲間たちと作った俳句会社マルコボ.コムを、私は数年前に退社しました。さまざまな志は若い仲間たちが引き継いでくれる。ここからは君たちが思うように志を育てたらいい。私は、そろそろ自分のしたいことをする人生を歩ませてもらいたいと考えての結論でした。老後に向かって少しずつ、穏やかな時間もある人間らしい生活をしたいという思いもありましたので、「人生を閉じていくための夫婦2人の終活会社」を作りました。それが「夏井&カンパニー」です。
私の、読みが少し狂ってきたのは、
『プレバト!!』という番組のせい?おかげ?・・・です(笑)
夫婦2人でやっていけるという目算で作った(会社を作ろうと準備しているうちに『プレバト』の一回目が始まったという会社が)夏井&カンパニーでしたが、立ち上げて以降、年を追って仕事がどんどん増えてくる。その一方で(夏井の我が儘で)専門性の高い仕事をしたい!という欲求が強くなる。そんな日々を疾走していると、心身と時間のバランスが取り難くなったりもする。
そんな苦境を助けてくれたのが家族でした。
我が夫ケンコーさんの肺癌発症もまた、家族が一丸となる契機となりました。
現在は、息子夫婦、娘、我が妹ローゼン千津、ケンコーさんの妹さっちゃん(@調理師の免許あり。故郷大阪から松山に移り住み、私たち夫婦の食生活全般を支えてくれている)たちが、それぞれに夏井&カンパニーを支えるべく奮闘してくれてます。もはや「夫婦2人の終活会社」なんぞとはいえない会社になってしまいました。今は、家族への感謝を込めて、もうしばらくの間は、精力的に仕事していこうと考えも変わってきました。なんせ、まだ60歳(@もうすぐ61歳)ですものね。
伊月庵への寄付を申し出て下さった皆さん、
お申し出は誠に有り難いのですが、伊月庵への寄付は受け付けておりません。
お気持ちはしみじみ有り難いことです。
伊月庵建設は、家族会社夏井&カンパニーが、社会へお礼の気持ちを還元する事業です。
この建設は、私たち夏井&カンパニーの感謝のカタチです。
自分たちの力で実現させて下さい。
実は、寄付をすでに振り込んで下さってる方もおられるとのこと。
その皆さんには、心からの御礼を申し上げつつ、お願いが一つございます。
「この寄付を、俳句甲子園への寄付として使わせていただけないでしょうか」
昨年夏、20周年記念大会を終えた俳句甲子園。現在21回大会に向けて準備を整えておりますが、今後も予算との闘いは続きます。継続することの大変さを改めて噛みしめている状況です。
これは『NHK俳句』の楽屋おかれていた募金筒?です。
先日、最後の収録の折にスタッフから預かったものです。
感涙いたしました。ありがたいことです。
俳句愛好者の皆さん、
なにとぞ俳句甲子園へのご支援、切に切に願い致します。
春の花たちはつぎつぎに咲いております。